家庭でソーラー発電をする場合、発電電力を電力会社に売る方法と蓄電池に電気を貯めて、そのまま自分の家でその電気を利用する方法がある。それぞれの特徴について、まとめてみました。
売電とは(家庭用)
買い取り制度
自分の家で発電した電気を電力会社に売る方法である。ただ、発電電力で自分の消費電力をまかなったのち、余った発電電力だけ売る方法である。(全部の発電電力を売る方法もある)夜は発電できないので電力会社の電力を利用するようになる。
一般的には、家庭用は10kW未満のソーラーパネルを屋根の上に取り付ける場合が多い。10kWとは、例えば、200Wのパネルなら50枚になる。屋根に取り付けるとしたら、けっこう規模が大きくなる。
国の固定価格買取制度(FIT)により、2022年では、10kW未満(住宅用太陽光発電)の場合17円/kWhとなっている。毎年のように引き下げられているが、設置後10年間はこの価格で買い取ってくれる。
10kWを超えると買取価格が低くなるので、10kW未満がおすすめである。
10年後問題
買い取り制度が10年間という期限があるので、設置して、10年後にも売電を続ける場合は、新たに電力会社と売電契約を結ばないといけない。ちなみに、 2021年では、大手の電力会社の買取価格は8円/kWh 前後といわれている。かなり、安くなっている。これから10年先のことは、どうなるかわかりませんが、売電価格はもっと引き下げられていると思われます。
もし、もっと蓄電池が安くなっていたら、あとに述べる「蓄電」を導入する方法もあると思います。
災害等での停電では利用できない
デメリットとして、電力会社が停電すると、いくら家庭で太陽光発電をしていても、蓄電装置を設置してない限り、電力は使用できません。
蓄電とは
太陽光発電で発電した電気を蓄電池(バッテリー)に充電しておくと、いつでも電気を使うことができる。売電している家庭も蓄電池を併用することもできる。
蓄電池は、まだ、値段が高い
蓄電池も鉛蓄電池やリチウムイオン電池などいろいろな蓄電池のタイプがある。メンテナンスやコストを考えると導入する家庭は、少なかったが、補助金制度や効率の良い蓄電池の開発が進み、導入する家庭も増えている。非常時に電力を利用できるということで導入する家庭もある。しかし、まだ、家庭用の蓄電システムは高価な買い物になっている。
蓄電池の寿命
蓄電池には充放電回数に寿命があり、交換が必要となる。
長寿命で安全・小型で容量が大きい蓄電池が安くできるようになると多くの家庭でソーラー発電と蓄電池を使う時代が来ると思われます。
コストだけを考えるとまだ、売電だけの方が安いと考えられますが、災害などの非常時の備えとして蓄電システムを導入するのも一つの方法だと思います。