定年退職したシニアの60代が第2種電気工事士の試験【2020年下期】に挑戦しました。試験に向けて、準備した参考書や使った工具や合格までの道筋を紹介します。
試験を受けることに決める
特に、資格を持って、就職するわけではありません。
動機は、太陽光発電を趣味でDIYしてきたが、専門的なことをもっと知りかったからです。
今は、時間に余裕があります。試験に向けての勉強時間が確保できるので挑戦することに決めました。
試験は、筆記試験と技能試験があります。筆記試験に合格すると技能試験が受けられます。試験は、それぞれ、年に2回(上期、下期)あります。
筆記試験は、4択問題の60点以上で合格です。電気の計算問題のオームの法則やジュールの法則は教えていたのでわかります。あとは、暗記問題が多いのでコツコツとがんばれば合格できそうな気がします。
不安なのは、技能試験です。制限時間は40分です。手先も器用でないし、最近は、老眼で近くがぼやけて見えます。過去問を見ても難しそうです。
ネットで検索してみるとブログやYouTubeでいろいろな人や会社が詳しく説明しています。それを見ているうちに、しだいに自分も挑戦してみる気になりました。
2020年の下期(筆記試験10月4日、技能試験12月)に受験しました。筆記試験までの期間は、約3ヶ月です。まず、参考書や工具セットなどを購入しました。
試験に向けての準備
筆記試験用参考書
筆記試験対策の参考書は、いろいろな本が売られています。ネットで多くの人が高評価していた本を選びました。
買った参考書を読んでいくと、専門的でむずかしいところが多く、私には、本の説明だけでは理解できないところが多くありました。ネットで検索しながら理解をしていきました。(それでもわからないところもあります)また、本の構成が問題をやり、わからないところは説明にもどるというようになっているので理解が深くなり覚えやすくなります。繰り返してやっていくと効果があると思います。
工具セット
調べていくうちに、技能試験用の工具があることを知り、早速購入しました。購入したのは、ホーザンの工具セットです。私は、楽天で購入しました。狭い机の上でも作業ができるようなコンパクトな工具です。試験に対応したすぐれものです。この会社の受験対策のホームページもすばらしいです。ありがたいです。
練習用の電線・器具
技能試験は、事前に候補問題(13問)が発表されています。その試験に沿ったの練習用の電線や配線器具もセットで売られています。私は、全13問を1回分できるセットを楽天で購入しました。繰り返して練習していこうと思います。
初心者の方で、工具セットや電線などは、筆記試験のあとに購入すればよいと考える人がいるかもしれませんが、早めに買っておいた方がよいと思います。早くから練習すると余裕ができますし、筆記試験も作業に関連した内容が出されることがあるので理解が深くなります。
筆記試験に合格する前から技能試験の練習も始めておきたかったので、上の3セットをすべて同時に購入しました。かかった費用は、約3万円です。
筆記試験まで約3ヶ月です。あとは、時間を確保して試験対策を実行するのみです。
後日、技能試験用の参考書も買いました。最初は、技能試験用はネットを参考にすれば良いと思いましたが、1冊にきちんとまとめた本があれば、作業をしていてわからないところを、すぐに確認することがもできます。技能試験用の参考書も買うことをおすすめします。
電気に関して知らなかったことが多すぎました。・・・いまさら人に聞けない電気の知識
ややこしいところ・・・電流を保護する過電流遮断器
自作太陽光発電は、電気工事士の免許がないとできない太陽光発電の工事にまとめてみました。
申し込み
7月30日から下期の試験の申し込みが始まり、早速、ネット(ペイジー)で申し込みました。手数料を含めて、9,593円でした。
受験票が送られてきました
9月18日に受験票と写真票が無事に送られてきました。受験場所がわかりましたが、筆記試験の開始時刻が午後から午前に変更していました。また、試験当日の特別注意事項には、「必ずマスクを着用して来場ください」「検温計による体温測定を実施し、発熱のある方や体調不良が認められる方は、試験会場への入場をお断りする場合があります」などの記載がありました。
筆記試験を受験(10月4日)
10月4日(午前)に筆記試験(下期)を受験しました。午前の部の会場には、第2種電気工事士で500人余りと第1種電気工事士が130人程度の受験者が来ていました。受験の部屋は、第2種で12の教室(大学)に分かれていました。私の部屋は20人(机は40)が受験していました。午後からは、コロナ禍で行われなかった上期の方が対象になります。
筆記試験の解答速報が受験後(終了は12:00)すぐの13時過ぎには、発表しているホームページがありました。(正式の解答の発表は、5日)このスピードは神業です。自己採点では、計算ミスや凡ミスもありましたが合格です。筆記試験結果の発表は11月20日になります。そして、次は技能試験(12月12日又は13日)です。
技能試験を受験(12月13日)
筆記試験の合格通知(試験結果通知書)と技能試験の受験票が送付されてきました。技能試験の試験会場は、筆記試験の会場では、ありませんでした。県内2か所で実施されます。
試験会場
技能試験の会場には集合時刻の45分前に到着し、部屋に入ると3分の1の人がすでに座っていました。受験する部屋には、150人ぐらいの受験用の席が用意され、3人掛け用の机に、両サイドに2人と中央に1人が交互に並ぶように配置されていました。私は幸運にも3人掛け用の机に一人だったので、机を広く使用できました。私の会場は、約600人が受験していました。欠席者もちらほらいました。周りの人を見ると私のような年配の人もたくさんいました。
配布資料に合格後の免状の手続き方法と県の交付手数料5,300円の納付書がありました。郵送でも手続きが可能です。
開始前
受験上の注意の説明の後、まず、技能試験の用紙が配られ、表の材料表と支給材料との照合です。(まだ、問題用紙を開いてはいけません)この作業が10分間確保されていました。この時、ケーブルはまっすぐに伸ばしておきました。また、スイッチ等の材料は、モズシリーズで買った材料と同じものでした。
机の上には厚紙が配られていました。30cmのものさしと一緒にテープで固定しました。(この作業は開始後にしないといけません)
候補問題No.1が出題
材料表を配られたとき、位置表示等内蔵のスイッチや1.6mm2心が2本あったので、候補問題No.1が出題されていることがわかりました。試験開始前に、作業の手順を事前に頭の中で確認しました。ちなみに、候補問題No.1は、3回練習していました。リングスリーブが多く(5か所)、スイッチが3つあるので接続でミスをしがちです。難問の一つとしていました。
本番は、少し緊張はしましたが、順調に取り組むことができ、最後の差し込み型コネクタとリングスリーブの取り付けは、時間に余裕があるので接続をまちがえないように落ち着いて取り組むことができました。33分で完成しました。残り7分でチェックや受験番号札をつけたりテープはがしなどを行いました。
試験終了後、周りを見るとほとんどの人が完成していました。一部未完成の人がいました。
終了後は、すぐに退出できません。順番に退出しました。私は、一番最後の方で、試験終了から20分たっていました。
技能試験結果発表日は、令和3年1月22日になります。
技能試験に合格(1月22日)
技能試験に合格しました。試験センターのホームページで確認しました。
次は、免状の交付を各都道府県へ申請します。私の県では、県庁へ直接、行っても申請はできますが、技能試験のときに配布された書類には、申請は、原則郵送(コロナが理由)で行うようにと記述されていました。したがって、郵送で申請します。事前に交付手数料(5,300円)を指定金融機関で振り込み、試験結果通知書や写真などの必要書類を県庁へ送付しました。
免許状の交付
後日、免許状が簡易書留で郵送されてきました。免状は、提出した自分の写真と一緒に名刺サイズの紙に印刷されパウチ加工をしてくれていました。また、第2種電気工事士の免状で行える電気工事の範囲や電気工事を行う業務を営むには登録が必要である等の注意事項の書類も同封されていました。
パソコンを使った筆記試験
平成5年度の筆記試験は、これまでの筆記方法(問題用紙とマークシートを用いて行う試験方式)に加えてパソコンを用いて行う CBT 方式(Computer Based Testing)を導入されました。好きな方を選択できます。学科試験(CBT方式)による受験の体験版があるページ(電気技術者試験センター)