花の百名山の八ヶ岳で撮影した花を紹介します。撮影場所は、赤岳・横岳・硫黄岳の縦走路と美濃戸口からの登山道です。八ヶ岳は、花の種類の多く、高山植物の宝庫となっています。
高山植物の宝庫
稜線付近で見られた花(撮影日2023年7月31日)
コマクサ(駒草)
ゴゼンタチバナ(御前橘)
ミヤマダイコンソウ(深山大根草)
ヤマハハコ(山母子)
ヤマブキショウマ(山吹升麻)
チョウノスケソウ(長之助草)
チシマギキョウ(千島桔梗)
クロクモソウ(黒雲草)
タカネナデシコ(高嶺撫子)
イワベンケイ(岩弁慶)
ミヤマウイキョウ(深山茴香)
ムカゴトラノオ(零余子虎の尾)
イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
ミヤマツメクサ(深山爪草)
タカネシオガマ(高嶺塩竈)
ミネウスユキソウ(峰薄雪草)
タカネニガナ(高嶺苦菜)
ウサギギク(兎菊)
ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)
イワオウギ(岩黄耆)
ミヤマミミナグサ(深山耳菜草)
ミヤマオトコヨモギ(深山男蓬)
ミヤマアカバナ(深山赤花)
タカネヒゴタイ(高嶺平江帯)
コバノコゴメグサ(小葉の小米草)
オンタデ(御蓼)
ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)
トウヤクリンドウ(当薬竜胆)
ウルップソウ(得撫草)
タカネサギソウ(高嶺鷺草)
ウメバチソウ(梅鉢草)
樹林帯で見られた花 (撮影日2023年8月1日)
ミヤマオダマキ(深山苧環)
ヤマホタルブクロ(蛍袋)
テガタチドリ(手形千鳥)
コバノイチヤクソウ(小葉の一薬草)
キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)
シナノオトギリ(信濃弟切)
イワシャジン(岩沙参)
タマガワホトトギス(玉川杜鵑)
八ヶ岳の花(稜線付近で見られた花)(撮影日2023年7月31日)
赤岳・横岳・硫黄岳の縦走中に見られた花の紹介をします。ほとんどの花が横岳で撮影しています。
八ヶ岳の花(樹林帯で見られた花) (撮影日2023年8月1日)
樹林の隙間の日が差しやすい場所に咲いていた花を紹介します。
八ケ岳の特有の植物 ウルップソウ&ツクモグサ
八ケ岳には、この山に特有な植物が多い。特に、可憐な花であるウルップソウ(得撫草)とツクモグサ(九十九草)が有名である。この2種は、本州では、白馬岳と八ヶ岳だけで観察される。八ヶ岳は、白馬岳に比べ、雪解けが早く、開花時期も早い。さらに、開花期間も短い。私が登った日には、花はすでに終わっていた。
幾度かあった氷河期を生き延びた多くの高山植物は、、温かい気候となった今は山岳地帯にかろうじて種を残している。その中でも白馬岳と八ヶ岳(特に横岳)という特有の環境がこの種を守ってきた。
シカがコマクサを食べる
ニホンジカによる食害が全国でもよく問題になっていますが、八ヶ岳にもダケカンバやシラビソなどの樹木の樹皮の被害や貴重な高山植物の食害が広がっています。シカの捕獲や防護柵等の対策を行っています。
硫黄岳と横岳の間には、コマクサの大群落があります。ここにも、シカが侵入し、食害に会っています。この大群落を守るため、防護柵が設置されています。