コガネグモが庭に帰ってきた

自然観察

 子どもの頃、夏になると庭にたくさんのコガネグモが巣を張っていた。その蜘蛛の巣に捕まえたチョウやトンボを巣にひっかけてはエサをあげていた。大変身近な存在だった。
 しかし、20年ぐらい前から庭から姿を消し、大型の蜘蛛としては、別の蜘蛛(ナガコガネグモなど)が占拠していた。最近、その蜘蛛も見かけなくなったと思ったら、突然、庭にコガネグモが現れた。ほんとうになつかしい。

絶滅危惧種になっている地方もある

 千葉県では絶滅危惧Ⅱ類、また、東京都のように準絶滅危惧種に指定されている地方も多い。やはり、全国的に数が減っているようです。

クモ合戦は、まだ行われている

 コガネグモ(メス)どうしを戦わせるクモ合戦(クモ相撲)が伝統行事として、以前は、テレビでよく報道されていた。最近は、あまり見なくなった気がするが、まだ行事が続けられているところもある。その中でも、鹿児島県の加治木くも合戦は、400年以上続いている。
 大会へ参加するためには、クモを採集しないといけないが、数が減り、採取場所に苦労しているらしい。

4本足のコガネグモ

 庭のコガネグモの足の数がだんだん減っていく。7本足だったのがついに4本になった、クモは、身の危険を感じると足を自分で切ることがある。節足動物の特徴である。
 体も小さくなっている。産卵が終わったのだろうか。巣も小さく貧相な巣になっている。

 卵が無事にふ化し、来年は、たくさんのコガネグモが巣を張ってくれることを期待したい。

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