春になるとタラの芽の話をよく聞く。タラノキの新芽である。実際、多くの人が食べたことがあるであろう。漠然としたタラの芽の姿はわかると思う。山菜の女王と言われ、季節を味わうことができる。
春に登山をしていると山道から外れて山菜取りをしている人をよく見かける。また、車で道路を走っていると、車を止めて道路わきの山菜取りをしている人を見かける時がある。その人が上を見ながら探していたら、たぶんタラの芽を採っていると思われる。下を見ていたらワラビの仲間であろう。ただ、勝手に他人の土地のものを採集するのは禁止です。
タラノキの特徴 とげに注意
・北海道から九州にかけて分布している。
・日当たりのよい山野に自生し、伐採跡地によく生えてくる。上の写真は、私の近所で撮った写真であるが、新しい車道の斜面一面にタラノキが出現している。
・高さは、2~5m程度で枝はあまり枝分かれせず、まっすぐ伸び、幹には、とげがある。とげには注意が必要である。俳句の世界でも小林一茶は【たらの芽のとげだらけでも喰はれけり】と詠み、とげだらけである。
家の前のタラの芽がいつの間にか なくなっていた
家からすぐ近くの道路沿いの空き地にタラノキが1本生えている。(私の土地ではない)毎年、観察しているが、昨日までこの木の先端に2つ芽があったが、次の日にはなくなっていた。(生えている写真はありません。)タラの芽は人気があるのだろう。興味を持っている人は多い。かわいそうに先端は芽がもうない。と思っていると、後日、見てみるとそこから新しい芽が1つ出ていた。生命力は強い。どうしても、道路わきのタラノキは人の目につきやすく、新芽が採られてしまい、成長がどうしても遅くなってしまいます。
ウルシの木と間違えないように
上の写真は近所に生えていたウルシの木の仲間のヤマハゼの木です。ウルシの仲間とタラノキの幹の伸び方はそっくりです。葉も似ています。こちらは、とげはないですが、触るとかぶれることがあります。よく私も過去にこの木でかぶれたことがあります。
農家に聞いた 栽培されているタラノキ(とげがない)
近所の農家がタラの芽を畑に植えていたので写真を撮らせてもらった。また、少し、いただいたので、ごま和えにして食べました。春を感じることができました。
この農家に人に聞いたところ、植えたタラノキは種苗会社から買ったもので、とげがない種類のこと。このように栽培されている山菜もあります。
簡単に芽だけを育てる方法もある
農家の方によれば、タラノキの幹を根元から切り、15cmほどの長さで切って3週間ほど水につけておくと、切った枝のすべてから芽が出てきて、たくさん収穫できるとのこと。「スーパーで売っているものは、この方法よ」と言っておられました。
家で栽培してみよう
自分の家でも育てる場合、この木は、種子や挿し木では、育たない。根からの株分けで育てることができる、根を5cmぐらい切ったものでも、土に植えると芽が出てくる。100均のダイソーでも売っていたので興味ある人は育ててみてください。中に1本だけ根の一部が入っています。何年かして大きく育ったら、株分けしてたくさん育てたら楽しいですね。ダイソーでは、山菜シリーズとして売っており、他にアスパラガス、フキノトウ、ミョウガがあり、すべて根で増やす植物です。
とげなしタラの木(タラの芽)苗木タラノメ―ふかし栽培と調製・販売の実際 (新特産シリーズ)