日食をピンホールで観察しました【2020年6月21日】

日食の観測 自然観察

 2020年6月21日の部分日食を観察しました。今回は、太陽を観測するメガネや日食グラスがなくても観測できる方法で観測しました。
 ピンホールを使った簡単な方法で観測しました。

ピンホールで観察

下敷きにピンホール

三日月型の太陽の形が映し出される

 柔らかい下敷きに千枚通しでたくさん穴(ピンホール)を開けて、太陽を当ててのその影を観察しました。距離をうまく合わすと三日月形の太陽が映し出されます。映像は、はっきりしていません(ボケています)が三日月形になっています。

 これは、木洩れ日の形でも見ることができます。今回は、太陽の高度の低い夕方でしたので、三日月形の木洩れ日は、うまく見ることができませんでした。太陽光線に垂直になるように地面に板を置いて、観測すれば見えていたでしょうが・・・

黒のごみ袋を太陽にかざして観察する【これは危険】

 肉眼で直接太陽を見ると、目を痛めることがあります。太陽の光線を弱めるために黒色のごみ袋を重ねて観察すると、太陽の形がわかります。しかし、これは、危険です。日食を観察する方法でやってはいけないこととして

下敷きやCD、フィルムの切れ端、すすをつけたガラス板、サングラスやゴーグルなどを使って太陽を見るのもいけません。見た目ではあまりまぶしく感じなくても、光の遮断が不十分なものや、目に有害な波長の光を通しやすいものがあり、気づかないうちに網膜を損傷してしまう危険性があります。

国立天文台のホームページより

危険なのでやってはいけません。

 望遠鏡や双眼鏡は、太陽の光や熱を集めて強くするため、肉眼で太陽を見る以上に危険です。

 日食は、どうして起こるかは、中学校の理科で学習します。太陽・月・地球が一直線上に並ぶ「新月の日」に起こります。月と太陽が見かけ上、ぶつかって起こります。日食の日の太陽の欠けた部分は、見えない月が太陽を隠しています。
 月に1回は、この「新月の日」はやってきますが、日食は、毎月起こりません。地球の公転軌道に対して、月の公転軌道は、約5°傾いています。そのため、太陽・月・地球が一直線上に並ぶことはめったにないからです。

 この日は、夏至の日でもあり、夏至の日の日食は、372年ぶりのことでした。次に日本全国でみられる日食は、2030年6月1日(北海道では金環日食)ということで、10年後になります。(2023年4月20日に九州以南で部分日食)

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