小学生・中学生・高校生の理科の自由研究でよい作品には特徴があります。いい作品とは、どんな作品かまとめてみます。いい作品を作ろうとすることにより自分の力(思考力、表現力など)が高まってきます。
自由研究でどんな作品が高く評価されますか?
良い作品の特徴
いい作品を作ろうと思えば、その学年に応じた(発達段階に応じた)研究内容が求められます。
小学校低学年
良い例
- 継続的な観察をする。例 朝顔の観察日誌
- 子どもらしい素直な発想が大事。
- ていねいな図やスケッチ
悪い例
- 観察の事実だけ、押し花だけになっている。
- 疑問点を解決していく過程がない。
- 表現が低学年らしくない。
- わかったことや思ったことを書けてない。
小学校中学年
良い例
- 日常生活の中にあるテーマ・課題を見つけ、継続的に研究をしている。
- 図や表、標本、写真、スケッチを使って表現をする。
- 低学年で調べたことをさらに深く調べてみる。
悪い例
- 写真を貼るだけでていねいな観察ができてない。(写真は多用しない方がいい)
- テーマや研究内容がありふれているものになっている。
- 実験・観察の数値のデータがない。
小学校高学年
良い例
- 仮説や予想を立てている。
- 図やグラフを多く使いながら説明している。
- 実験・観察の装置や方法に工夫が見られる。
- さらに新たな課題を見つけている。
- 中学年で調べたことをさらに深く調べてみる。
- 結論が出たら実際の生活との関係を述べている。
悪い例
- 実験道具を市販のキットを使っている。(小学校高学年ぐらいからは、自分で実験・観察の装置の工夫することも大事になってきますので、市販のキットは、そのままの使用はあまり好ましくありません。使う場合は、実験装置や方法に工夫が必要です。)
- 研究のねらいからはずれた内容になっている。
- よくわからない文章になっている。
中学生・高校生
良い例
- 長い期間、継続して研究を積み重ねている。
- 疑問を工夫した手法で解決していこうとしている。
- 日常生活との関係を重視した研究になっている。
悪い例
- 実験・観察を実際はせずに、やったようなまとめをする。インターネットを丸写しになっている。(すぐにバレます)
- 実験・観察が他の人がやったことをそのまま、まねをするだけに終わっている。
自由研究とは、
身のまわりの疑問や不思議を
工夫した手法(実験・観察)で
考え、解決したことを
自分で表現する活動です。 この経験が自分の学力向上に結びつきます。がんばってください。
作品を審査をするときの観点があります
審査の観点
科学作品を審査するときの観点はあらかじめ、主催者(学校側)から示されていると思います。どの科学賞も観点は似ていると思います。例をあげてみます。以下のリンクを参考にしてください。小中高で観点が少しづつ違っています。
「科学の芽」賞の審査の観点(筑波大学主催)
独創性、創造力、自主性、着眼点、
信頼性、論理性、探究力、洞察力、表現力
安全と自然への配慮、仲間とのチームワーク(共同作品の場合)などがキーワードになる。
関連した私のブログ → 理科の自由研究(科学研究)の部屋
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