近所のたんぼの横の水路にミナミヌマエビ?が今年も繁殖している。採集して、観察をしてみた。
ミナミヌマエビとは
体長は2~3cm程度。メスは、大きい。同じヌマエビ科のヌマエビやヤマトヌマエビよりも小型である。メスの成体の体の色は変化があり、茶色や緑黒色の個体もいる。
西日本に分布している。
流れのゆるい川や池や水路に生息する。雑食性で、生物の死骸や藻類など何でも食べる。
春から夏に産卵する。寿命は約1年。
釣りのえさとして、釣具屋で売られている。観賞魚店でも売られている
釣りのえさ「ブツエビ」
釣具店で釣り餌として「ブツエビ」の名前で売られている(関西以西)のが、おもにミナミヌマエビです。(今は、中国などから輸入された近縁のシナヌマエビが使われている)
メバル釣りにはブツエビは、効果が大きいエサです。とくに、撒き餌としては、すぐれています。メバルが集まってきます。
観賞魚店で売られているミナミヌマエビ
ミナミヌマエビは、水槽の掃除屋(コケを食べる)として、観賞魚店で売られている。
(エビ)ミナミヌマエビ(20匹)アクアノースビーチ おまけ付き
外来種にとって代わっている?
実は、ミナミヌマエビは、近縁の外来種のシナヌマエビと混同、交雑されている可能性があります。外国から釣り餌としての「ブツエビ」の輸入などがあり、外来種のシナヌマエビなどが帰化しているといわれています。店で売られているミナミヌマエビは、ほとんどがシナヌマエビである可能性もあります。
本当のミナミヌマエビは、貴重種になってきている可能性がある。
ミナミヌマエビとシナヌマエビの違いを示してくれているサイトがあります。
それによると、シナヌマエビの額角(がっかく)【前端から突き出ている剣状の突起】が、長いのがミナミヌマエビである。
正確にはどちらかわかりませんが、それを見る限り、私が採集したのは、額角が短い特徴から外来種のシナヌマエビである可能性が高いと思いました。
近所の生物の大繁殖は、タイワンシジミやオオキンケイギクも外来生物でした。このエビもそうでしょうか。